俺と優香が呆れてる中、校長の父親もニヤニヤと、頬が引き締まっていない。



「えー…この度は、自身の生徒である義弟と、祖父である理事長が失礼を致しました」



マイクを渡された兄貴は、今までになくダサい。



「ですが、全ての発端は、僕にあります。本当に申し訳ありません。
しかし、僕と優香さんの間に生まれて来る子は、僕たち夫婦と、家族たちに歓迎された子。
これは、1人の男として言います。“この世に不必要な人、子供は居ない。だから、俺は絶対に優香に子供を産ませます!!”」



でも、すぐにいつもの兄貴らしさが取り戻された。