「このピザ屋、美味しいね」



灯ちゃんがピザを頬張りながら、私の淹れたお茶を飲む。

口数の少ない私と樹を心配そうに見る匠と優太。

私が樹の取り皿にピザを乗せると、樹は「ありがとう」と、私の頭を撫でた。

樹にもっともっと近付きたいと、そう思ってしまう。

私は樹にくっつきながらピザを食べる。



「優香、今日は早めに部屋に行こうか」



すると、樹に耳打ちされた。

私は頬に熱を感じながら頷き、樹の持ってたピザにかぶり付いた。



「私も珀と住みたい!」



灯ちゃんは優太にせがんでる。

優太は「好きにどうぞ」と、保とピザを取り合ってる。