“キャバでバイトしてる”と言ってたのは嘘だろう。

上履きを履いてなかったのは、この紙がイジメを生んでる。

俺は紙を細かく破ってゴミ箱へと捨てた。

ーーバンッ

そのゴミ箱を、教卓に置いた。



「今、優香と亜弥についての紙を持ってるヤツが居るなら捨てろ」



俺がそう言うと、10人ほどが、ほかりに来た。

ゴミ箱を戻し、教室を出て体育教官室へ。

そこには匠が居るから。

樹に相談しても、今は使いモノになるかわからない。



「おー、優太。どうした?」



受け持ちがない匠は、まだ呑気にコーヒーを飲んでいた。