俺は「焦り過ぎなのかもな」としか、返す言葉が見当たらずに居た。



「あ゛ー…焦げちゃった;;」



俺が目を離してた瞬間、火が強かったのか、優香は片面が黒く焦げた肉を見ながらため息を吐いていた。



「今日は出前にすれば良いよ。
たまには息抜きな」



「わかった」



優香の返事を聞き、チラシの中からピザ屋の広告を探して注文。

フライパンを洗う優香を見てると、保たちを連れてどこかに行っていた兄貴が帰宅。

俺は優香が気付いてないうちに、兄貴を押して玄関の外へと出す。



「何だよ、お前;;」



兄貴は少し乱れたポロシャツを直しながら俺を見た。