優太は「口軽っ!」と私に叫んだ後、「昔の話だから!;;」と、樹に弁解していた。

私はそうめんとおにぎりを運び、「食べるよー」と言う。

すると樹がソファーから立ち上がり、「豊嶋に戻りませんか!」と言って来た。

私は「そりゃあ…戻るけど」と返す。



「これ、実は優香の分もあるんだよ」



樹はネックレスをTシャツから引っ張り出す。

私は思わず固まった。



「それ、結婚指輪だったんだよな――ッ!?」



匠が何故かネックレスにされた、小さめな指輪を指差して叫ぶ。

私はハッとして、「持ってた指輪じゃないの!!?」と、匠を突き飛ばしながら叫んだ。