親睦会は終了し、机を戻して、夏休みの課題を回収。

進路希望の用紙を樹に課題と共に渡すと、「これで良いんだな?」と、訊かれた。



「体育教師って、体育学部だっけ?」



「大学にもよるから調べとく」



俺は樹に頷き、席へと戻り、スクールバックを持って立ち上がった。

提出を済ませたら帰れるんだ。



「先生っ!デートしません?」



「忙しい」



―――しかし、樹が花塚に絡まれてる。

…隙あるんじゃねぇ?

もっと警戒心を持てよ。



「先生、おいて行きますよ?」



「あぁ。今、行く。
じゃあな、花塚」



今日の俺、かなり優しくないですか?(笑)