優香を見ると、目が合った。



「私たち、どうなるの?もしかして…バラバラにされる?」



「馬鹿、言うなよ!!」



俺らは顔も性格もあまり似てなくても双子。

いつも一緒に暮らして来た。

…簡単に離されてたまるか!!



「俺らを引き取りにも来なかったヤツらに、俺らが惑わされる事はないんだ」



「樹はイチャイチャして…何なのよ…」



優香はイライラしてるみたいだ。

教室で、花塚に引っ付かれてる樹を見て舌打ちをしながら、教室に戻って行く。

…はぁ、面倒な事ばっかだな。

俺は髪を掻き乱しながら教室に入る。