優香が見たら、絶対に拗ねるであろう光景。

樹は「俺、彼女と結婚した」とか、指輪について嘘の説明したけど、お構い無しの様子。



「年上で、カッコいい人が好き!
同級生とか興味ないの」



…誰もお前に興味ねぇよ。



「「「『えー、残念!!』」」」



とは思ったけど、俺を除く男子全員、馬鹿だ。

確かに綺麗な顔立ちはしてるけど、優香や灯たちを見て来た俺には、普通としか思えない。

俺はため息を吐きながら、足を組み換えた。



「カッコいい…優太君」



隣辺りから、そんな声が聞こえた気がした。

まぁ、シカトで。