人、大人として、道理に反してる気がする。

俺がイライラとする気持ちを堪えてると、パカッと、閉ざされてた館内の観音扉が開いた。

振り向けば、匠と保と春だった。



「大人なら先に謝れや!躾もなってねぇな!」



「そうだよなー?春」



匠と春が階段を降りながら叫ぶ。

保は「幼稚園に行けっ」と、ガンを飛ばしてる。



「何してんだよ;;」



俺は匠に小声で訊ねる。



「気になって来ただけ」



匠は優太の隣に座りながら答える。

ガキに諭されたおっさんは無言で冷や汗をかいてる。

…気にしたくないけど、かなりキモい。