なのに仕事熱心なのか、引き継ぎを含めれば、1ヶ月は前から、週1で来てるような。



「大丈夫よ。旦那も2人目で手慣れてるし、理解もある。それに売れない小説家だもの。少しはやらせないと!」



鳥居はパソコンを起ち上げながら、さも当たり前というような顔をして言った。

こんな強い嫁…俺には無理だ。

俺は出席簿や、先生方の持つ元簿に、“花塚ーハナツカーゆか”のネームシールを足して行く。

卒業が近いのに転校して来たのは、前校で手を焼いてたから匙を投げられたみたいだ。

ミルクティー色の派手な紙色、赤いネイルで香水もキツいと、花塚の元担任から聞いた。