両親の命日、8月25日の早朝。

優香と始発の電車で事故現場へと向かった。

優香はみんなの朝食を作り、洗濯も済ませる為に4時起きだったのにも関わらず、欠伸一つもしない。

俺は肘つきに頬杖をして、窓の外を見る。

空港から15分20分の場所で、まだ解明されてはないが、エンジントラブルか何かで堕ちた飛行機。

両親はどんな気分だったのだろうか。

俺は自販機で買ったお茶を飲みながら、気を休める。

電車で50分ほどで着き、俺らは市民会館へ行く前に、タクシーで山へと向かい、運転手さんに待機をして貰って、荒れ地へと足を進めた。