「あ、生クリームありがとう」



優香は生クリームを受け取ると、「春のは一番、大きいのにしようね」と、春の頭を撫でた。

俺はリビングに戻り、保にエロ本を片付けるように伝え、テーブルを開けさせた。

灯が持って来た皿には二色のシフォンケーキ。



「優香特製の、ココア味と紅茶味だよー。生クリームと絡めて召し上がれ?(笑)」



灯が作ったわけでもないのに偉そうに言う。

春は草介さんと匠の間に座りながら食べてる。

俺は優香から皿を受け取ると、「一緒に食べる」と言う。

皿には2人分のシフォンケーキ。

俺はあまりの美味さに、優香に食べさせながらも、ほとんど自分で食べて居た――…。