「暴力はダメや…暴力はあかんのや…ッ…!!」



「……そうね。暴力はダメよね?
春ちゃん、おばちゃんの部屋にちょっと行こうか!」



泣いて叫ぶ春を連れてく母親。

朔太郎は状況を把握しきれない俺らの前に立ち上がった。



「春…父親からDVを受けてたんですよ。だから引っ張っただけでも過剰に反応するんです」



朔太郎は「俺らも様子、見て来る」と、徹を連れてリビングを出て行く。

兄貴がソファーの肘着きに座ると、「…兄貴も浮気されてる」と、いきなり縁が言い出した。



「…てめぇ、いい加減にし…」



「優太、待て待て!;;」



縁の根拠のない発言にキレる優太を宥める保。