優香に続き、出て行った筈の縁が戻って来た。



「もう…」



「縁、どうしたの?」



「もう、嫌――ッ!!」



ーーガッシャーンッ

母親の問い掛けも無視して、電話台にあった花瓶を床に投げた縁。



「春たちソファーに座ってな?」



灯が春・徹・朔太郎をソファーに座らせ、珀とホウキや雑巾を取りに行く。



「暴れる前に何か言えよ!!」



優太が縁の両肩を掴む。

すると縁は、「あんたのお姉ちゃんは最低よ――ッ!!」と叫んだ。



「「「「は…?」」」」



兄貴・優太・保と俺の声がハモった。