俺は苦笑しながら匠を見る。

匠は眉間にシワを寄せてる保を見た。



「オッサンらそこ邪魔や」



…“オッサン”?

ガキじゃなければ、殴りたいんですが。

保は目を閉じて深呼吸を繰り返してる。



「可愛いな、お前」



優香は朔太郎というヤツに絡まれて、焼酎の水割りを作ってる樹の元へ逃げてる。

…何か起こりそうだな;;

俺は「生意気なガキを何とかしろ」と、縁に助けを求める。

しかし縁は、「え、ヤダし」と、草介さんにベッタリだった。

草介さんのスーツにファンデーション付くんじゃね?

俺は様々な空気が流れるリビングで、1人、またため息を吐いた。