有頂天の縁を残して、俺たちはテーブルを囲む。



「明日、引っ越してね。明日の夕方に来るから」



「「「『はっ!?;;』」」」



…話が早すぎるだろ;;

しかも俺らハモり過ぎ;;



「町内会長さんが“限界”って、ずっと言ってたから、引き受けたら“明日からで!”って。
これも、助け合いなのよ」



樹と匠は2人揃ってため息を吐いた。

俺は保に「すいませんねぇ;;」と言われ、「いえいえ;;」と返すしかない。

「食べよう」と義父親に言われたけど、俺たちの中で、食欲があったのは、縁だけだった。