「縁ちゃん…?;;」



「私たち!一緒に、幸せになりましょうね。素敵な方とお付き合いしてるんですもの。オホホ…」



…あんたはまだ付き合ってないだろ!;;

私はリビングに胸に手を当てながら走って行く縁ちゃんの背中に、心でツッコミを入れた。

私が顔を引きつりながらリビングに入ると、テーブルには何故かご馳走。



「今日は私と優香ちゃんの幸せを願う会なのよ?」



―――なんて言いながら、縁ちゃんはシャンパンのコルクを開けた。

おしとやかな人を気取ってたみたいだけど、コルクを抜く姿は、いつもみたいに逞しさが感じられた。