私は深く聞き入るのが面倒でお茶を飲む。

ガチャと聴こえたけど、暗くて顔が確認するのが不可能。

私が「優太?」と言うと、「樹が来た」と言われた。



「やっと来たか…」



灯ちゃんはため息を吐きながら、蝋燭を持って立ち上がる。

灯ちゃんが照らしたのは、樹・匠・保。



「……」



私はどうしたら良いかわからず、湯呑みを持ちながら俯いた。



「優香、そのままで良いから聞いてくれるか?」



樹のちょっと疲れてるような、トーンの低い声に、私は「うん…」と頷く。

保は「トイレどこ?」と、優太を連れて行く。