「停止線、越えてる…」



「ちょっ、ちょっと位は良いのよ…」



「制限速度40…」



「あぁ!60キロも出しちゃったよ…」



「ウインカー右になってる…」



「左は上だよね…」



「ライト点けろよ…」



ーーヴィーン



「何でウオッシャー液が…」



「今、何でガリッて聞こえたんだよ…」



「路肩に寄り過ぎたみたい…」



「何か斜め…」



「ハンドルを右に切り過ぎただけです…」



「サイドブレーキ踏んだか…?」



「これから踏むんです…」



実家に着き、俺は灯の地獄のドライブから解放された。