「優香。俺、背中向けてるから、パンツちゃんと穿きな?」



匠と優太が出て行った2人の部屋。

樹は私に背を向ける。

私は涙を指で拭い、下着を来た。

今まで、何人ものお客に股を開いて商売してたのに、こんな恐怖は初めてだった。

匠の優しさはわかったけど、私の体は震えたまま…。



「樹…ごめん…」



上手く穿けない私は、樹の腕を引っ張った。

樹は私の震えに気付き、「目、閉じな」と言いながら、私の下着を上げた。

私がギュッと閉じてた目を開くと、樹は優しく笑い、頭を撫でてくれた。

私は唇を手の甲で拭い、樹の胸に、額をくっ付けた。