「優香さ…樹に彼女がまた出来たら祝福する?」



優太はキャラメルを絡める為にか、プリンをぐちゃぐちゃにしながら訊いている。

…何気にグロいぞ?;;

俺は優太の手元を見つめた。

でも、気付いた時には、優香のプリンも混ぜられてる。

容姿は似てなくても、やっぱり双子だ。



「優香のプリンのが、美味いな」



優太はプリンを食べて一言。

優香って、プリンまで作れるのかよ!!

俺は柿の種を食べる手を止めて優香を見る。

優香は膝の上に置かれたモノを見てる。

―――それは、兄貴のハンカチだった。