俺が「兄貴に告白された?」と聞けば、「…まぁ」と、驚きながらも、優香は答える。



「樹…、あ、豊嶋先生って、凄い私の中で憧れだったから、いまいち私にはわからなくて。
でも……樹に抱き締められると落ち着く…」



優香は涙目で、どこかぎこちなく俺らを見た。

俺は柿の種を何粒か口にポンッと入れ、ボリボリとしながら、優香の頭を撫でた。

優太は「憧れから恋に変わる事もあるんじゃね?」と、椅子から立ち上がり、座布団に座りながらプリンを手にする。

優香が高いのを取った為、優太は安いの。

残り一個だったから仕方ないというのに、プッチんプリンでは嫌そうだ。