あたしはコーヒーを一口飲んだ。
すると潤はあたしからいきなりカップを奪い、テーブルに置いた。
「!?」
あたしはびっくりして顔を上げた。
するとあたしの唇はあっという間に潤の唇に塞がれた。
「……んっ…」
いきなりキスされて、戸惑うあたし。
最初は触れるだけのキスが段々と激しくなる。
「じゅ、潤?」
しばらくして唇が離れると、あたし達は見つめ合った。
潤の瞳…綺麗だなぁ…。
肌も白くて、きめ細かいし。
「……水樹って体力あるんだな」
「へっ?」
あたしはキョトンとした。
「こんな激しいキスしても、全然息が上がってない」
潤はクスッと微笑むと、あたしの頬に手を添えた。
「た、体力なかったらこの仕事やってらんないよ〜!」
あたしは照れ隠しに、あたしの頬に添えられた手を握った。
「ふっ。可愛いな、水樹は」
ふいに抱き締められて、あたしの心臓はすぐにうるさくなる。
鼻を掠めるブルガリの香り。
大好きな潤の匂い。
「ずっと一緒にいような、水樹」
潤はそう言うと、再びあたしに熱いキスを落とした。
「……久しぶりに水樹の肌に触れたい。いい?」
耳元で囁かれて、顔が熱くなる。
「……うん…」
潤はあたしをお姫様だっこすると、寝室に運んだ――…

