あたしは素早く潤に抱き着く。
「水樹」
潤は優しくあたしを抱き締め返してくれた。
「会いたかったぁ〜♪♪」
あたしは潤の胸から顔を上げると、満面の笑みを向けた。
「俺も。」
潤は優しく目を細めた。
「どうしたの?なんかあった?」
あたしは潤の背中に回した腕に力を込めた。
「いや、水樹に会いたくなってさ」
その言葉に顔が熱くなる。
「あ、上がってってよ♪こんなとこじゃ寒いし」
あたしは照れ隠しに鞄から鍵を取り出した。
「あぁ」
あたしは部屋のロックを解除すると、潤を部屋に入れた。
久しぶりだなぁ…
潤があたしの部屋に来るのは。
あたしは潤をソファに座らせると、キッチンに入った。
2人分のコーヒーを用意し、リビングに向かう。
「潤、おまたせ〜♪」
「お、ありがとな」
あたしはテーブルにコーヒーを置く。
「潤さ、SPになるために頑張ってくれてるんだね」
あたしはコーヒーに口を付けながら言う。

