リフレイン〜2nd Season〜


――数日後、警護第四係オフィス。




「――…え…?外出許可をもらいたい?」




案の定、緒方さんは驚いた顔をした。




「……はい」




あたしと健太は頷いた。




「……許可してやりたいのも山々だが…今は無理だろう。いつ何時、テロリストが総理令嬢を狙うか分からない。外に出すのは、あまりにも危険すぎる」




確かに…
緒方さんの言う通りだ。




外出するなんて…今の留架さんには、自殺行為と同じだと思う。




けど…
それを守るのがSPの仕事でしょ?



命を懸けて、要人警護をする。




それがあたし達の仕事――…




「……それは分かってます。けどこのままじゃ、留架さんの精神が壊れてしまいます。見てられませんよ…」




あの日以来、留架さんはますます元気を無くしている。




総理とも会えてないみたいだし




外出でさえ、許してもらえない。



それに、あたし達に出来ることは…ただ愚痴を聞いてあげる。




これだけだ。




「お願いしますよ、緒方さん…留架さんはもう限界です。十分頑張りましたよ」




健太がフォローに入ってくれた。



「「お願いします…!!」」




あたし達は声を揃えて頼み込み、頭を下げた。