「う〜…分かったよ!言っておく」



あたしは負けたように手を上げた。




「うっし!じゃあ連れてこいよ!俺、これから約束あるから行くな!」




夏兄は立ち上がった。




えっ!?
約束!?




「ね、ねぇ!夏兄って彼女出来たの!?」




あたしは去ろうとする夏兄の服を掴んだ。




「あー…はは。まぁ…な」




夏兄は照れ臭そうに笑う。




うそ〜!
夏兄に彼女いたなんて!




「いるなら言ってよ〜!今度会わせてねっ?」




「はは、わりぃわりぃ!今度会わせてやるよ」




夏兄はあたしの頭を撫でた。




「うん!約束ね♪破ったら…これだからね!(笑)」




あたしは夏兄のお腹に寸止め状態のパンチをした。




「分かってるって(笑)。じゃあな!」




夏兄は可笑しそうに笑いながら部屋を出ていった。




「夏兄、彼女いたんだ〜」




夏兄は昔はちょっと女グセ悪いとこあったけど…(笑)




大人になってからはホントに好きになった人としか付き合わないって言ってたしな。




あ、春兄は彼女いるんかな?




なんか春兄は逆に女に免疫がないからなぁ…(笑)




でも意外にニューヨークで、金髪美女捕まえたりしてたりして…(笑)




なーんてね(笑)。