「よしっ!じゃあ決まりだな。細かいことはまた後で連絡するから。」




夏兄はそう言うと、コーヒーを飲み干した。




そしてカップを置くと、何かを思い出したようにあたしを見た。




「あ!つかさお前、男いるんだって?」




「はぃぃ!?」




あたしは夏兄の急な発言に思わずびっくりしてしまった。




てか、なんで知ってるワケ!?




「いや〜前に四係のヤツから聞いてさ!しかもかなりいい男なんだろ?」




夏兄はからかうように笑った。




「よ、四係から聞いたの!?誰!?」




あたしは夏兄に詰め寄った。




もしかして…っていうか言いふらすヤツなんてアイツしかいないけど…




「ん?え〜と確か…佐々倉だったかな。」




ハァ〜〜…




やっぱりアイツか…(怒)




「ったく…健太のヤツ〜!!」




あたしは頭を下げ、項垂れた。




「なんだよ〜男出来たんなら紹介しろよなー!寂しいじゃねーか」



夏兄はあたしのおでこにデコピンをした。




「わ、分かったよ〜!いつ紹介すればいい?」




「あ、兄貴帰ってくる時に連れてくればいいじゃんか!」




「えーーっ!?いきなり実家〜?」




あたしは声を上げた。




「ま〜いいじゃねぇか!とにかく連れてこいよ!親父とお袋にも言っとくから!」




夏兄はニカッと笑った。