「二宮!大丈夫か!?」




倉庫の扉が開き、緒方さんが入ってきた。




「はいっ、大丈夫ですよ〜!楽勝です!」




あたしは男に手錠をかけながら言った。




「そうか……って二宮!お前怪我してるじゃないか!」




「へ?」




あ!
あたし怪我してたんだっけ!?




「もう今日は任務はいいから、病院に行け」




「えっ…大丈夫ですよっ?」




そんなに深くないと思うし…




「いいから行ってこい。命令だ」




緒方さんはポン、とあたしの背中を押した。




「じ、じゃあ…行ってみます」




あたしは渋々了解し、都庁を出た。




緒方さん、ホントに仲間思いだなぁ…。




感心しちゃうよ。




あたしはそんなことを思いながらタクシーに乗り、病院へ向かった――…