リフレイン〜2nd Season〜


階段を駆け上がり、倉庫に入る。



あたしは見つからないように中を見渡す。




…いた!




男は1人でコソコソと何かをしている。




なにしてんの…?




あたしは物陰に隠れながら男を観察する。




念の為に銃、出しとこ…




あたしは銃を出し、構えた。




ん!?
アイツ…銃を持ってる!?
あれ、本物だよね!?




男は黒い鞄から銃を取り出していたのだ。




もしかして…テロリスト?
都知事を狙ってるとか?
それにしても1人でなんて…どんだけ度胸座ってるヤツなワケ!?




――ガチャッ!




男は銃の引き金を引いた。




ヤバイな…
このままほっといたら確実にアイツは都知事を襲いに行く。




あたしは覚悟を決め、ゆっくり男に近付いた。




「――ねぇ、なにしてんの?」




男はそうとう驚いたみたいで、尻餅をついた。




「だっ、誰だお前は!」




男はあたしを見て、震える声で話す。




「ふっ、あたしはSPだよ。都知事警護についてんのよ」




あたしは不適に笑みを浮かべる。



「あのさ〜…今なら銃刀法違反でどうにかなるしさー…やめない?殺人なんかしたら刑務所から出られないよ?」




あたしは男の前に立ちはだかった。




「うっ…うるさい!何をしようと俺の勝手だろう!」




男は銃口をあたしに向けた。




「……じゃあ仕方ないね」




あたしは溜め息をつくと、銃をしまった。




「わ、分かってくれたか…」




「え〜?分かるわけないじゃん!」



――バキッ!!




「うわぁっ!!」




あたしは銃を握る男の手を殴った。