「すみませんっ!冗談でもお飾りとか言って…」
健太はさっきとは人が変わったようにペコペコと頭を下げた。
コイツ〜…(笑)
「はは、気にすんなよ。たかが素人が話すことだろ」
係長は笑いながらデスクに荷物を置いた。
「よし、全員集まったな?行くぞ」
「「はい」」
あたし達は返事をすると、オフィスを出た。
あ、そういや朱里に潤のこと聞くの忘れたな…
ま、いっか。
任務終わった後で。
あたしは朱里の隣を歩きながら思った。
みんなで一台の車に乗り込み、現場に向かう。
確か…
演説会が行われる場所は都庁だったよね。
都庁に不審人物が入れば普通、分かるんじゃないのかなぁ…
ま、それが出来ないからSPに頼んでるんだもんね。
「水樹、大丈夫?具合でも悪いの?」
隣に座る朱里が心配そうに問い掛けてきた。
「あ、うんっ!全然平気だよ♪」
あたしがボーッとしてたから、具合悪そうに見えたのかな?
あたしの異変に気付くなんて、朱里は優秀だなぁ…
「みずは初仕事だもんな!緊張しねーでファイトだぞ!」
健太はガッツポーズをしてきた。
あたしは思わず笑いを溢す。
「言われなくても、あたしは元SAT隊員なんでね!(笑)」
健太にアカンベーをした。
「あーっ!んだよ〜せっかく心配してやったのにさー」
健太は腕を組み、怪訝そうな顔をした。

