「……っ…はっ…ぁ…」
やっと唇が離れた時には、あたしの息は完全に上がっていて。
潤は余裕の笑みを浮かべていた。
「も…潤…!」
あたしは呼吸を整えながら潤を睨んだ。
「はは、そんなに怒るなって!」
潤はチュッと触れるだけのキスをしてきた。
そんな潤を見て、あたしは許すことしか出来なかった。
「ふっ、てかさっきの人誰?」
潤はあたしから少し離れると、問い掛けてきた。
「あ、さっきの人は緒方さん!第四係の係長であたしの上司だよ」
「あぁ…そうなんだ。勘違いしてたわ」
か、勘違いって…
「もうっ!とにかくあたし、これから都知事の警護あるから!バイバイッ!」
「ふっ、じゃーな」
あたしは潤に手を振り、署に入った。
もう!
潤って意外にヤキモチ焼きなのかな?
あたしはひそかにそう思った。

