「美姫ちゃん。優輝くんに言いなさい。ちゃんと言わなきゃ美姫ちゃん自身が壊れてしまうわ!」




医師はあたしに言い聞かせるように言った。




医師が正しいこと言ってるのは分かってる。




でも……。




「……医師」




あたしは医師の手を掴んだ。




「ん?何?」




「……優輝…喜んでくれると思いますか?」




「当たり前じゃない!あなたを愛しているから、体の関係を持ってるんでしょう?愛しているから…あなたを選んだんでしょう?」




あたしは医師の言葉に、赤ちゃんみたいに泣いてしまった。




今まで詰め込んでいた物が全部弾け飛ぶみたいに。




ただ、優輝に対する“愛してる”って気持ちだけが生きていた。













――あたしは病院を出た後、優輝にメールをした。




『今日会える?話があるの』




あたしは送信ボタンを押した。