「……今は仕事も忙しい時期だし、迷惑かけちゃうかなって…」
迷惑……。
あたしは何も言えなかった。
確かにあたしと潤は婚約してたし、結婚してから妊娠したから迷うことなんかなかった。
でも、美姫と桐島ちゃんはまだ付き合っているだけ。
婚約とかはない。
「でも美姫…桐島ちゃんには話さなきゃダメだよ…。お腹の子のお父さんでしょ…?」
あたしは美姫を諭すように言った。
「……っ…あたしだって言わなきゃって分かってるわ。けど…妊娠したことを言って、優輝に別れを切り出されたりしたら…あたし生きていけない……」
美姫は深く項垂れた。
2人の間に沈黙が続く。
しばらくして、美姫が話し出した。
「……あたし…1人でこの子産む」
「えっ!?」
「優輝に迷惑かけたくないし、別にシングルマザーでも良いじゃない?」
美姫は苦笑いをした。

