それからあたしは2週間くらい入院して、退院した。




雅樹も一緒に。




退院の日、潤が迎えに来てくれた。




「退院おめでとう、水樹」




「ありがと♪」




あたしは雅樹を抱っこしながら微笑んだ。




「とりあえず家行くか。母さん達来てるからさ」




「えっ?そうなの?」




「あぁ。早く孫の顔が見たいってうるさくてさ。」




潤は苦笑いを溢した。




「あははっ!じゃあ、あたしもお母さん達呼ぼうかな!」




「そうしろよ。雅樹も会いたがってるよ、きっと」




潤は雅樹の小さな手を握った。




すると雅樹は嬉しそうにニコニコと笑った。