――…




「ん……」




目を覚ますと、視界いっぱいに広がる真っ白な天上。




ここ…どこ…?




「あ、水樹!目ぇ覚ましたか?」




あたしは声がする方を見た。




「じゅ…ん…?」




あ、あたしさっきまで赤ちゃん産んでたんだっけ…。




で、その後は?




「潤、赤ちゃんは……」




「ん?あぁ、ここにいるよ」




潤はあたしの寝ているベッドの横にある代を指差す。




あ、いた…。
あたし、ホントにお母さんになったんだ…。




あたしが起き上がれないのを見かねたのか、潤は赤ちゃんを抱っこしてあたしに抱かせてくれた。




「超可愛いっ!見て!鼻が綺麗にスッと高くて、潤にそっくりだね♪」




「ふっ、そうか?水樹に似れば、すげぇ気の強い男になりそうだな」




「あははっ!超毒舌になったりして!」




あたし達は笑い合った。




「そうだ、名前どうする?」




「あっ、そうだね!ん〜男の子だからぁ〜…なんかカッコイイ名前にしてあげたいなぁ」




あたしは赤ちゃんの頭を優しく撫でながら言った。