「上手くやりなよ!応援してるから♪」
「おう!水樹も潤サンと仲良くな!」
健太は朱里の肩に腕を回した。
「ちょっと!触んないでよ、変態!」
「いててっ!」
朱里はあからさまに嫌な顔をすると、健太の腕を締め上げた。
あたしはなんだかその風景が可笑しくて、笑ってしまった。
「あたし、今日からしばらく産休入るからさー。あんま会えなくなっちゃうね」
「あ、そうねぇ…。ねぇ!近いうち、お家に遊び行ってもいい?赤ちゃん産まれたら見たいし!」
朱里はそう言うと、あたしのお腹をそっと撫でた。
「うん、いいよー♪朱里にも見てほしいからさ!」
なんか嬉しいな♪
やっぱ祝福してもらえると。
「とにかく今日はあんまり動き回らないほうがいいわよ!お腹の子にもしものことがあったら大変だし!」
「あ、うん!そうだよね。ありがとね、朱里」
今日で仕事は産休に入るから、ちょっとは働いていこうかと思ったんだけど…。
流産なんかしたら絶対嫌だもん!
大人しくしてよう…。