――その日の夜、結婚式場内ホテル。








「……っ…んっ…」




熱いキス。




絡み合う熱い吐息。




重なり合う汗ばんだ肌。




身体中にキスを落とされる度、あたしはたまらず、シーツを握り締めた。




いつも以上に甘く、濃厚な行為に胸が苦しくなる。




「水樹……大丈夫か?」




「はぁっ……ん…大、丈夫…」




あたしは途切れそうな意識の中で、必死に言葉を繋いだ。




潤は愛撫する手を止めると、あたしを優しく抱き締めた。




「じゅ…ん…?」




「なぁ、水樹……」




潤はあたしの頬を撫でた。




……どうしたの?