「健太!」
そこには同じ第四係所属SPの健太がいた。
「どうしたの?こんな時間まで」
健太は自分のデスクを探りながら言った。
「ううん…ちょっと仕事が長引いちゃってさ!け、健太は?」
「いや、俺は忘れ物取りに来たんだ〜。今日配られた警護についてのヤツ…あっ、あったあった!」
健太は嬉しそうに書類を出した。
「てか、それ忘れるなんてどんだけ抜けてんの〜?(笑)」
あたしは笑いながら言った。
だって…警護について書いてある重要な書類なのに忘れるとか(笑)
面白いな、健太は。
「うっさいなっ/////!俺はこーゆうヤツなの!」
健太は恥ずかしそうに言った。
ウケる…(笑)
「あっ、てかさ!ちょっと聞きたいことあるんだけど…」
あたしはオフィスから出ていこうとした健太を呼び止めた。
「ん?なにっ?」
健太なら…
知ってるかもだし。
「健太ってさ。朱里とはどれくらいの付き合いなの?」
2人とも凄く親しそうだったし。
「え?俺と朱里?ん〜…俺がここに来た時だから……二年かな」
「そうなんだ…」
「うん。朱里の方が先輩だったんだ」
そっか…
なら…知ってるかな。
「朱里が…前に付き合ってた人で、特殊部隊の人っていなかった?」
健太はキョトンとした表情をすると、一瞬黙り込んだ。
そして少しして、話し出した。

