――その日の夜、仕事終わり。
「それにしても今日はかなりびっくりしたよ〜!」
あたしは隣を歩く潤に言った。
「はは、水樹には内緒にしてたからな」
潤は少し申し訳なさそうに言った。
「いつから決まってたの?」
「ん?何が?」
「SPになること」
あたしがそう言ったのと同時に部屋に着き、潤は鍵を開けた。
「正式に決定したのが一週間前くらいだよ。移動は今日から」
ガチャッとドアが開く。
「一週間前?そうなんだ。てかさ!なんで黙ってたの?」
あたしは気になって聞いてみた。
どうしても…気になる。
「ん〜…。水樹をびっくりさせたかったから…かな」
潤は悪戯っぽく微笑んだ。
「も〜!だったら言ってくれれば良かったのにぃ〜!!」
あたしはバシッ!と潤を叩いた。
「いってぇ!水樹、馬鹿力……」
「潤が黙ってた罰だもーん♪」
あたしはルンルン気分で部屋に入った。
――その時。
グイッ!
え?
いきなり潤に肩を引き寄せられて、玄関先の壁に押し付けられた。

