リフレイン〜2nd Season〜


「…朱里」




「特殊部隊の彼と付き合ったのが間違いだったのか…それともSPやってるあたしが悪いのか…分からなくなった。あの時初めてSPを辞めたいと思った。」




特殊部隊の彼氏…か。




あたしの場合は婚約者だけど。




「朱里は間違ってないよ…」




あたしは呟いた。




「水樹…」




「彼氏が特殊部隊だろうが、自分がSPだろうが関係ないよ!好きになっちゃったら…相手を愛してしまったら、どうしようもないもん…」




あたしはギュッとスーツを握り締めた。




ホントのことだもん。




「……ありがとね、水樹」




朱里は困ったように笑った。




「水樹の彼は?どんな人なの?」




朱里は長い足を組んだ。




「えーとね〜!実はあたしの彼も特殊部隊なんだけど…」




「あら、そうなの?偶然ね!」




「うん!それでね、回りからも信頼されててカッコ良くて…ホントに自慢の婚約者だよ♪」




「ふふっ。そうなの?幸せそうね、水樹は」




朱里は微笑んだ。




「写真とかないの?」




「ん?写真か〜。ちょっと待っててね!」




あたしはケータイのフォルダを開いた。




確か前に隠し撮りしたやつが…(笑)



あっ!
あった!




「はいっ!この人だよ♪」




あたしは朱里にケータイを渡した。