健太があたしのことを本気で好きでいてくれていることは、凄く伝わってきた。
あの言葉から、あのキスから…。
でも…まだ付き合ったりは…出来ない。
また元カレみたいに“朱里の気持ちが分からない”って言われて、フラれることになるかもしれない。
健太は凄く良いヤツ。
SPとしても頑張ってるし、回りへの気遣いも出来てる。
だから…あたしなんかと健太が付き合っていいのかな?
なんて考えてたりもする。
「でもさ〜!健太は絶対本気だよ?アイツ、遊びで女と付き合うようなヤツじゃないじゃん?」
水樹があたしに言い聞かせるように言った。
「それは…分かるけど……」
確かにその意見には同意できるけど…。
「ま、あたしはあんまいらないことは言えないけどさ〜。朱里と健太なら上手くやれるような気がするよ?」
「…そうかしら」
「そうだよ〜!前からお似合いだな〜とは思ってたんだけどね(笑)」
「そう……って、はい!?」
あたしは思わず顔を上げた。
水樹は可笑しそうに、ケラケラと笑っている。