リフレイン〜2nd Season〜


「ふふっ。そんなに知りたいの?」



朱里は優しく笑う。




「うんっ。朱里が好きだった人だもん!知りたいよ〜」




「う〜ん…。どんな人だったか…そうね…優しくて、とても気遣いの出来る人だったわ。すごく…モテたしね。街を歩けばみんな大注目だったわよ」




「え〜!?そんなにイケメンだったの!?」




あたしは驚いた。




街を歩けばみんな大注目って…
潤みたいじゃん!(笑)




「まぁいい男だったわね。それが原因で別れちゃったんだし」




朱里はハーッと溜め息を吐いた。



「えっ…?それってどういうこと?」




あたしは不思議に思って聞いた。



その人がいい男だったから…別れた?




どういうこと…?




「彼、すごく真面目な人だったんだけどね。浮気なんて絶対にしないような。けど…あたしが耐えられなかったの。」




「耐えられなかった…?」




朱里はゆっくり頷いた。




「毎日沢山の女に言い寄られてたのよ、彼。それでも彼はまったく動じなかった。けど…あたしにも文句を言ってくる女も沢山いた。彼、特殊部隊なんだけどね。あたしはその頃もSPだったの。“同業者同士で付き合ってあなたが死んだらどうするの?'って言われたのよ。…さすがに堪えたわ」




「ひど…い」




あたしは声を漏らした。




「あたしとしたことがどうしちゃったのかしらね。普通だったらそんな嫌がらせ、耐えられたハズなのに」




朱里は瞳に涙を溜めて言った。