「とにかく分かってくれただろ?俺の気持ち」
「バ、バカじゃないの!?あたし帰るから!じゃーね!」
朱里は鞄を取りにバーの中へ戻っていった。
俺も後を追う。
「何よ!ついてこないでよ!」
朱里は赤くなった顔を隠すように、俯きながら言った。
「あれ?どした?顔赤いよ?」
俺は意地悪く言うと、朱里に顔を近付けた。
すると朱里は足早にバーから出た。
俺は急いで朱里を追う。
――パッパー!ブロロロ…
ネオンの光で照らされた明るい街。
目の前には早歩きで去っていく朱里。
「おい、待てって朱里!」
「嫌っ!離して…っ…」
朱里は掴まれた腕を、必死に振りほどこうとする。
仕事ではキリッとしてんのに
やっぱり女だよな。
こんな可愛い顔するんだからさ。

