リフレイン〜2nd Season〜


俺はその台詞に胸が痛んだ。




俺は、お前が好きなんだよ。




朱里だけが、好きなんだ。




「……ちょっと来いよ」




俺は朱里の細い腕を引っ張り、無理矢理立たせた。




「ちょっ、やっ!離してっ…」




朱里は小さく抵抗する。
俺はその抵抗を軽々と阻止する。



朱里を無理矢理バーから出すと、俺は建物の隙間に朱里を追いやった。




「なっ、何すんのよ!健太!?」




「…朱里は……気付いてないよな」



「え?」




「俺の気持ちに」




俺は朱里をビルの壁に押し付けると両手を顔の横につき、行く手を阻んだ。




「き、気持ち…?」




朱里は俺を遠慮がちに見上げた。



「うん」




「し、知らないわよ…そんなの」




知らない…か。




「じゃあ、これで分かる?」




「えっ?」




俺はゆっくりと顔を近付けた。