――ガチャッ!
「あら」
「あ…」
見つかっちゃった。
「もしかして、さっきからここにいたの?」
朱里はクスクスと笑いながら話す。
「ごっ、ごめんね!?なんか助けに入るタイミング逃しちゃって…」
「アハハッ!!タイミングか〜(笑)面白いわね、水樹は」
朱里は短い髪をかきあげた。
「…朱里ってモテるんだね」
あたしはボソッと呟いた。
「えぇっ?なに言ってんのよ〜そんなわけないでしょ!モテてたら彼氏いるわよ」
朱里は溜め息を吐いた。
そして2人でオフィスに入り、デスクに腰掛けた。
「昔…すごく好きな人がいてね。付き合ってたの。いつも一緒にいたわ。あたしも彼が大切だったし、彼もあたしを大切にしてくれたから…。」
「そう…なんだ…」
すごく好きな人……かぁ。
あたしにとっては潤みたいな存在かな。
「どんな人だったの?」
あたしは興味津々に聞く。

