「お願いします…水樹さんとの結婚を認めていただけないでしょうか?お願いします…!」
潤はそう言うと、頭を下げた。
「あたしからも!お願いします…」
あたしも潤と同じように頭を下げた。
認めて欲しい。
潤を愛してるって気持ちはホントだから。
「……潤くん」
しばらく沈黙が続いて、親父が口を開いた。
「はい」
「私はね。水樹がこの職業に着くと決めた時…心配で心配で仕方なかったんだよ。銃を当たり前に握る世界だ。人を…撃つのが当たり前の世界だ。……分かるかな?」
親父…
そう…だったんだ…。
お母さんを見ると、優しく頷いていた。
「はい…」
潤は伏し目がちに俯いた。
「しかし君ならきっと水樹を守り、幸せにしてくれるだろう。…君の目を見れば分かるよ」
えっ?
あたしは咄嗟に顔を上げた。
「潤くん。水樹を一生幸せに出来ると誓えるか?」
親父は潤を見構えた。
「もちろんです。約束します」
潤は凛とした表情を見せた。
「なら安心だな。君になら水樹を任せられる」
親父は優しく笑った。
あたしは今まで見たことのない、その笑顔に胸がいっぱいになった。
親父…。
あたしのこと…考えててくれてたんだ。
なんか嬉しいよ…。
あたしが俯いて肩を震わせているのに気付いた春兄が、ポンポンと背中を擦ってくれた。

