「あ…彼は?」




美嘉ちゃんはジッと潤を見た。




「彼は俺と同じ職場の戸田潤先輩。二宮先輩の婚約者だよ」




瑠樹也が美嘉ちゃんに説明をした。




「え〜!!そうなの?2人して美形ね〜!」




び、美形って…
あたしは苦笑いをした。




「はは、ありがとうございます。俺と水樹の式の時も、どうぞよろしくお願いします」




潤はニッコリ微笑んだ。




「はい!ぜひ行かせて頂きます!」



美嘉ちゃんは元気良く言った。




「美嘉、ご両親に挨拶しに行くぞ」



「あ、うん。じゃあまた!今日は来て下さってありがとうございました!」




美嘉ちゃんは再び頭を下げ、瑠樹也の元へ行った。




瑠樹也もこちらを見て頭を下げた。




あたしは笑顔で手を振った。




「さて!美姫達のとこでも行きますか♪」




「そうだな」




あたしと潤は帰る場所が一緒。




だから寂しくない。




不安じゃない。