「瑠樹也〜!」




瑠樹也としばらく話をしていると美嘉ちゃんがやって来た。




「美嘉」




瑠樹也は優しい眼差しで美嘉ちゃんを見る。




「あ、もしかして彼女が…」




へ?“彼女が”って…?




「そう。彼女が俺の尊敬する先輩、二宮水樹さんだよ」




えっ?
そ、尊敬する先輩〜〜!?
あたしが!?




「わ〜!すっごく綺麗な人ね…!初めまして。倉橋美嘉です」




美嘉ちゃんはあたしに向かって愛想良く微笑むと、小さく頭を下げた。




「ふふっ。初めまして!二宮水樹です」




あたしも頭を下げた。




「瑠樹也からいつも聞いてたんです!二宮先輩はホントに凄い人だって!お会いできて光栄です♪」



そ、そんな…
凄い人だなんて…




「あはは、ありがと。美嘉ちゃん、お幸せにね♪」




あたしは美嘉ちゃんに微笑んだ。



「はいっ。ありがとうございます!」




美嘉ちゃんはとても素敵な笑顔で言った。




「――水樹」




「潤っ!」




潤はあたしが話し終えたのを見計らったのか、声をかけてきた。