――…




「――…え?じゃあ、たまたま桐島さんと居合わせたってことか?」




ここは潤が住むマンションの一室。




今、あたしと潤は寝室のベッドの上でお互い生まれたままの姿。




あたしは布団を体に掛け直した。



「うん。偶然だよね〜!ヤバかった!」




あたしは苦笑いを溢した。




「でも桐島さんがいて良かったな。だから助けられたのかもだし」



「…そうだよね…」




確かに桐島ちゃんがいなかったら完全に負けていたかも。




いくらSPったって、あたしも女だし。




「水樹は怖いもの知らずなとこあるし、ちょうど良かったんじゃないか?桐島さんがいれば変に無茶できねぇだろ」




潤は可笑しそうに笑うと、ムクッと体を起こした。




あたしはと言えば、まだ快感の余韻で体が痺れていて動けない。




今日の潤はいつもより激しかったから…




「……どうした?もしかしてまだ足りない?」




潤がイキナリあたしに、顔を近付けてきた。




突然の潤の行動に、体がビクッと反応する。




「べ、別にっ!」




あたしは布団を頭まで被った。













――その時。




「――隙アリッ!」




へっ!?




あたしはびっくりして潤を見た。