「うわっ!お前は…っ」
あたしを見るなり、滑って転んだ拍子にぶつけたであろう頭を押さえながら驚いたように口を開いた。
「失せろ!」
――ビシッ!!
あたしは倒れている男を跨ぎ、銃を持っている手をねじり、急所に蹴りを入れた。
「ぐあぁっ…!!」
犯人は急所を押さえながら気を失った。
あたしは奪った銃を腰に差すと、犯人を引きずり、診察室に運び込んだ。
――ガラッ!
開いた扉を見ると、桐島ちゃんが確保した犯人を担ぎながら入ってきた。
「これで全員確保したね!」
「あぁ。人質を解放しに行くぞ」
桐島ちゃんは犯人達をベッドにくくりつけた。
そして診察室を出て、ロビーに向かった。
――ロビー。
ゆっくりロビーに近付く。
見たところ…テロリストはいない。
でも油断は出来ない。
テロリストの数は、あくまでも予想でしかないんだから。
でも早くしないと人質が…
気持ちが交互して、あたしを焦らす。

